ガールズビジネスサテライトBlu-ray

ようやく鑑賞。



いやあ、月並みな感想だけど、やっぱり実際に舞台で見たものをBlu-rayで見直すと、一人一人の細かい表情とか、セリフとか、気づけなかった部分が気づけて良いね。

舞台そのものの感想は前回書いた（ガールズビジネスサテライト感想）んですけど、改めて見て思うのは、去年のエクストラショットノンホイップキャラメルプディングマキアートとは全く違うベクトルの作品だなあ、と。
マキアートは、大会に出たくない演劇部員のドタバタという大きな物語の流れがあって、ひとつのスタート地点から始まった物語が、細かく細かく枝分かれして行って、最後はまたひとつのゴール地点に着地する、というストーリー。
対してサテライトは、バラバラにスタートした5つ（6つ？）の物語が、それぞれに少しずつ絡み合いながらも、決してひとつに纏まることはなく、2つ3つの物語がそれぞれにクロスしながら同時進行で流れていって、物語としての着地点のないまま終わる。
そういった部分で、舞台見たときの感想では「ストーリーが雑」とか「オチが弱い」なんて思ったんですけど、まあ、土屋さんの脚本自体が、そもそも割と支離滅裂というか、どちらかというとマキアートの方が丁寧すぎるぐらいの作りだったと思えば、そこまで気にすることもないのかなあ、と。

でも、だからこそというか、登場人物全員に物語が内包されてるから、せっかくBlu-rayを買ったんであれば、まずは舞台全体を通しで見て、そのあとはひとりひとりを定点観測で見て、最後にまた物語全体を通して見る、なんて楽しみ方もできるんじゃないかと。
そうすれば、加藤さんと浅見さんも含めれば、最低でも12回は楽しめるね！

しかし、メイキングで土屋さんも言ってたけど、エビ中の舞台女優としての実力があるからこそ、こういう芸当ができるんだよなあ。
なんていうか、3つぐらいの物語が同時進行で流れてはいるんだけど、当然それぞれの物語の流れるスピードというか、テンポがちょっとずつ違くて。
で、そのテンポの違う物語を、全員があっちに行ったりこっちに行ったりしながら進めてるってのが、実はけっこう難しかったりするんですよね。
いやホント、素晴らしい。

最後にちょっとだけ欲を言えば、美怜ちゃんの靴飛ばしとか、ぽーちゃんの財布にお金がないとか、いろいろハプニングもあったみたいなんで、ハプニング集みたいなのがあれば見てみたかったかなあ。
ただまあそれは、実際に舞台見た人の特権というか、ご褒美というか、その場にいた人だけがコッソリ楽しめるってのが舞台の良さであり醍醐味だと思うんで、あくまで個人的な欲ね。
あとは、マキアートは特典も何もなく3000円という廉価に抑えてたのに、今回はブックレットを付けて4000円に値上がりしてたってのが。
あんなちゃっちいちょっとしたブックレット付けるぐらいなら、前回同様、何も付けずにお値段据え置き3000円で良かったんじゃないかと。
まあ、4000円でもずいぶんお値打ちですけどね！



見るべし！

コメント 2

こんばんは。やっぱ円盤で見直すと今回も傑作、何度も見直してしまいますね。りななんのやり過ぎな演技はごっつの篠原涼子を彷彿させ、ぽーちゃんの顔芸は最早変顔の領域を超えた才能だし、他のメンバーも舞台やドラマ、映画の経験がきっちり演技に現れており、こんなにメンバー全員が演技出来るグループはエビ中くらいしかないんじゃないかなと。まあ、舞台はシアターシュリンプ以前にもリトル歌劇団で2回やってますからね。もちろんグループとして音楽面で長く応援していきたいですが、将来女優としても全員が活躍出来る可能性を持ってますし、ますますマルチな活躍に期待しちゃいます。夏のファミえん、年末の大学芸会と併せて、ぜひ恒例行事として続けて欲しいです。
by ちーます (2016-09-04 22:12) 

昨日ちょうどCSでロボサンが無料放送（9話～最終話だけですが）だったんで久々に見たんですが、当たり前ですけどみんなめちゃくちゃ演技上手くなってますね^^
将来的なこと考えても、いまは歌手やモデルもどんどんドラマや映画で活躍する時代ですから、マルチな才能を身に付けておくのは必ずプラスになりますし、ちーますさんの言うように、ファミえんや大学芸会同様、シアターシュリンプも春の恒例行事にしてほしいです。

by あとむ (2016-09-05 08:08)