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エビ中ファミリーの集い2023@パシフィコ横浜 [エビ中-ライブレポ]

今年もやってきました、私立恵比寿中学ファンクラブ会員イベント。
この毎年2月に開催されるFCイベントが、ひとつ年度末の〆の行事といいますか、一年間頑張ってきて、最後にちょっと肩の力を抜いた気楽に楽しめるイベント、という雰囲気があって好きなんですよね。
そして今年も、脱臼しそうなほどに肩の力を抜きまくった、楽しいイベントとなりました。

会場はお馴染みのパシフィコ横浜。
もう何度もエビ中さんのライブでお邪魔している会場ですが、今回は14列(実質5列)目のほぼセンターという、パシフィコ史上最高の良席をご用意して頂きまして、座ってみたらこれがまあ、思ってた以上に近い。
もうちょっと心の準備してこればよかったなあ、なんてソワソワしているうちに、開演のお時間です。

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前半パートは、「ブレイキングダウン」を模した、5対5に分かれてのバラエティ対決企画。
司会進行役にモノマネ芸人のGたかしさん、さらには審査員として格闘家の佐々木憂流迦選手と杉山しずか選手をお招きするという、このあたりもFCイベントならではの無駄な豪華さがあって楽しかったですね。
チーム分けは、以下の通り。
桜井さんをリーダーに、真山さん、安本さん、歌穂ちゃん、風見さんの、えま軍。
仲村さんをリーダーに、美怜ちゃん、莉子ちゃん、桜木さん、小久保さんの、ゆな軍。
じつは元ネタのブレイキングダウンを「そういうイベントがある」程度の認識しかないので、誰が何のモノマネだかコスプレだかをしていたのかはよく分かってなかったんですが、まあ、可愛かったので良しとしましょう。


先鋒戦は、安本さんと莉子ちゃんの対決。
パネルに書かれた9種目のなかから、ジャンケンに勝った方が対決種目を選べる、という形式だったんですが、ジャンケンを制した莉子ちゃんが選んだのは、なんと『ダンス』。
パネルには莉子ちゃんの得意な『腕相撲』もあったのに…と思ってたら、安本さんからもちゃんとツッコまれてましたね。
「こりゃめでてぇな」や「参枚目のタフガキ」などなど、エビ中の干され曲?を中心に、次から次へとメドレーで流れてくる音楽に合わせて、2人が思い思いにダンスでアピールしましたが、審査の結果、3-0の満票で莉子ちゃんの圧勝!
結果的に大差にこそなりましたが、安本さんのオリジナルダンスもなかなか見ごたえあって楽しかったです。

次鋒戦は、真山さんと小久保さん。
真山さんを身長イジりで煽ったり、種目決めのジャンケンも独特のリズムを発揮して、小久保さんのマイペースが炸裂。いいぞ、もっとやれ。
そんなマイペースにも惑わされず、ジャンケンを制した真山さんが選んだのは『叩いて被ってジャンケンポン』。
両者一歩も引かない好勝負となりましたが、やはり最後は、ピコピコハンマーの扱いに手慣れた小久保さんの前に、真山さんが屈する形となりました。
「ジャンケン勝ったのにヘルメット被ろうとしちゃった」と敗戦の弁を述べる真山さんに、「それはきっと優しいからですよ」とフォローするGたかしさん。ナイスガイ。

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中堅戦は、歌穂ちゃんと桜木さんの北関東決戦。
ここまで2連勝と勢いにのる、ゆな軍桜木さんがジャンケンにも勝利し、選んだ種目は『ノーリアクション』。
足つぼマッサージをどれだけリアクションをせずに耐えられるか、という対決に、「足つぼマットの上で縄跳びもできる」と自信満々の桜木さん。
しかし、先攻の歌穂ちゃんが負けじと女優魂で対抗。
えま軍のチームメイトからも「よっ!さすが女優!」などと謎のエールも飛ぶなか、涼しい顔で足つぼマッサージを受け流す歌穂ちゃん。
後攻の桜木さんも、ヤンキーマインドで痛みに耐えていましたが、若干こぼれた笑みが仇となったのか、判定で歌穂ちゃんが勝利し、えま軍の初勝利となりました。
というかですね、小林歌穂さんと桜木心菜さんのナマ御御足がですね、えっと、いや、なんでもないです。

副将戦で対峙するのは、美怜ちゃんと風見さん。
人魚姫美怜ちゃんが音声アプリ?を駆使して対決種目に選んだのは、『ジェスチャー』対決。
頭の回転のはやい両者だけに、かなりの好勝負を期待していましたが、先攻の風見さんが2問目の「停電」という激ムズお題に大苦戦を強いられて、なんとわずか1ポイントでフィニッシュ。
後攻の美怜ちゃんは、小久保さんや仲村さんの勘が冴えまくってたのか、美怜ちゃんのかなりテキトーなジェスチャーにも正解を連発して、終わってみれば8ポイント獲得ということで、ゆな軍の圧勝。
ただ、お題「ペンライト」のときにオタクのアシストがあったのは、えま軍からもかなりクレームつけられてました笑
まあでも、敗因は間違いなく「停電」でしょうね。
審査員長の藤井校長も、「お題考えた人はあとでスタダ部屋に来るように」と激おこでした。

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と、ここまででゆな軍が3勝と、大将戦を前に勝ち越しが決定。
えま軍から「大将戦に勝ったら2ポイント」という提案もありましたが、運営本部に却下され、本気で文句を言い出すえま軍の面々。
まあたしかに、判定で3-0になったら2ポイント、ぐらいの裁定はあっても良かったような。
勝った方にご褒美的なものもなかったですし、ご褒美じゃなくても、後半のライブパートに繋がるような、例えば勝ったチームが衣装を選べるとか、セトリで好きな曲を1曲入れられるとか、勝ち負けに対して何かしら付加価値があっても面白かったかもなあ、なんて思ったり。

それはさておき、大将戦は桜井さんと仲村さんのリーダー直接対決。
仲村さんが『二人羽織』を選択したんですが、いざ相方を決める段になって「誰を選んでも不安でしかない」とノーモーションで毒づく衝撃の発言。
天然なのかキャラなのか、仲村さんのこういうところ、すごく良いですね。
けっきょく、仲村さんはここまでチーム唯一の敗戦を喫した桜木さんを選択、桜井さんは「おねえさんのどちらかで…」という要望に対して真山さんが立候補。
二人羽織でどちらが"きつねうどん"(台本では"力うどん"だったらしい)を上手に食べられるか、という勝負でしたが、真山さんがさすがの器用さというか対応力というか、経験者ですか?と言いたくなるほどの腕前を見せつけて3-0の完封勝利。
仲村桜木ペアも、何度かお揚げを食べようと試みるなど健闘を見せましたが、桜木さんが左利きだったのでちょっと食べづらかったのかしら。
残念ながら大逆転とはなりませんでしたが、桜井さんが大将戦を制して、最後に一矢報いる結果となりました。


最近はこういうバラエティ企画をエビ中さんがやる機会も少なくなっちゃいましたけど、低学年組のまだそこまで小慣れてない感がやっぱり面白かったりするので、不定期でもまた動画とか復活しないかなあ、なんて淡い期待を抱いてみたり。
あと、今回選ばれなかった種目『モノボケ』『替え歌』『腕相撲』『大喜利』の対決も、アナザーストリー的な感じでどこかで見てみたいですね。

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といったところで、前半パート終了。
エビ中さんのお色直しの間は、司会を務めたGたかしさんによるモノマネショー。
十八番である藤原竜也のモノマネや、「もしもアントニオ猪木がオレオレ詐欺をしたら」「最後の一言しか聞き取れない前田日明のマイクパフォーマンス」などなど、完全アウェーな現場にもかかわらずめちゃめちゃ面白かったです。


さあそして、後半はお待ちかねのライブパート。
セトリはこんな感じ。

M01:仮契約のシンデレラ
M02:まだ×2売れたいエモーション!
M03:ザ・ティッシュ
M04:さよなら秘密基地
M05:熟女になっても
M06:ハイタテキ!
M07:未確認中学生X
M08:HOT UP!!!
M09:Go!Go!Here We Go!ロック・リー
M10:Bang Bang Beat
M11:ボイジャー
M12:キングオブ学芸会のテーマ

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個人的に、ライブパフォーマンスを見るのは大学芸会以来だったんですが、まあなんせ冒頭にも書いたように席がめちゃくちゃ近くてですね。
エマユナはもちろん、ココユノノカもこんな近くでパフォーマンス観たことない、ってぐらいの距離感だったんで、視覚の情報だけで脳みそのキャパを軽く超えていきまして、「ああああああああああ可愛い!可愛い!顔ちっさ!可愛い!脚!!脚!可愛い!可愛い!脚!可愛い!可愛い!あああああああああキンテマああああああぁぁぁぁぁぁ!!!」ていうバカみてえな感想しかないわけですよ。

とは言えそれじゃあブログになんないので、必死で記憶を呼び起こしていろいろ思い出しながら書いていきますけど、まずやっぱり目を引いたのは美怜ちゃん。
御周知のとおり、のどの不調で声の出せないパフォーマンスとなったんですが、「声が出ないならダンスで魅せればいいじゃない」とでも言わんばかりの、でも何かを気負ってるわけじゃなく、本当に楽しそうにパフォーマンスしてるように見えましたね。
仮契約の足上げも、ハイタテキジャンプも、未確認のスーパーミレイタイムも、これまで何度も見てきてるのに、なんだか不思議と「うわ!本物だ!」ていう迫力と感動があって、それはけっして距離だけのせいじゃなかったような気がするなあ。

桜木さんも相変わらず、どこにいてもしっかりと視界に飛び込んでくるようなパフォーマンスだったんですが、まあ、この日は何といってもブーツ事件に尽きますね。
壊れたブーツを脱ぎ捨てて踊り続ける桜木さん。
脱げたブーツを拾い上げて、しっかり曲中にネタに落とし込む真山さん。
履き直すのを手伝う美怜ちゃん。
けっきょく履けない桜木さん。
MC中に舞台袖に捌けたと思ったら、ガムテで修復するスタッフ。
けっきょく秒で壊す桜木さん。
…ていうこの一連の流れがね、めちゃくちゃエビ中っぽいなあ、って。

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もちろん!小林歌穂さんも最高でございましたよ。
久しぶり、といっても一か月程度ですが、エビ中としてステージに立っていることを心から楽しんでおられるご様子で。
さよなら秘密基地のラストを、低学年フリーライブでは仲村さん→桜井さんで歌っていたとのウワサを聞いて、さてフルメンバーではどうなるかと思ってましたが、ひとまず歌穂ちゃんパートはそのまま変更なしでしたね。
HOT UPのラスサビ前、いつもは美怜ちゃんの煽りが入るところは、歌穂ちゃんが代役。
もしかしてちょっと忘れてたかしら?てな感じのアワアワした煽りで、なんだか照れくさそうにしてたのが可愛かったです。

エマユナの2人も、大学芸会以来にパフォーマンスを見ましたけど、あのとき感じた印象を何ひとつ曇らせることない素晴らしいステージでしたね。
いや正直ね、大学芸会はやっぱりお披露目ブーストというか、大学芸会だけに特化して仕上げてきた部分もあったんじゃなかろうか、なんて疑念がなかったわけじゃないんですが、まったくの杞憂もいいところで。
いやもう、ただただスゴイ。
ココユノノカのときもそうでしたけど、やっぱりオーディション勝ち抜いてきたポテンシャルってのは、ハンパないんだな、と。
とくに仲村さん。あの子は沼です。要注意。

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てなわけで、年度終わりの締めに相応しい楽しい2時間半。
最後のMCで発表された春ツアーから始まる、また新しい年度へ向けてのいい弾みになったんじゃないでしょうか。
大学芸会で発表されたエビ中の新しい目標、さいたまのスーパーな"アレ"に向かって、10人で勢いよく突き進んでいってほしいと思います。


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重要物語@赤坂レッドシアター [エビ中-ライブレポ]

小林歌穂さんが出演された舞台『重要物語』が、昨日の千穐楽公演をもって無事に閉幕を迎えまして、1月26日の開幕から数えて全13公演、まずは完走おめでとうございます!
歌穂ちゃん自身が開幕前に「カロリッシュ」という言葉でもって表現していましたが、セリフをひとつ飛ばしたらほとんどリカバリーが効かないような、支離滅裂だけれども(おそらく)緻密に練り上げられたセリフが過剰に波状に押し寄せるこの舞台を演じきったことに、心からお疲れさまでしたと言いたいですね。

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会場は赤坂レッドシアター。
4年前、歌穂ちゃんが主演を務めた『また来てマチ子の、愛をもう止めないで』と同じ会場ということで、歌穂ちゃん推しとしてはやはり感慨深いものがありました。
自分が観劇したのは、4公演目、11公演目、12公演目、そして千穐楽の合計4回。
もともと千穐楽はチケット取れなくてほぼ諦めかけていたんですが、いろいろとご縁もあって譲っていただいて、ホントにありがたい限りです。


てなわけで、ネタバレも含めていろいろと感想を綴っていこうと思うんですが、映像化の可能性もあるからまだネタバレ食らいたくない!という方。
安心してください。
おそらくこれ読んでも、なにひとつネタバレにならないと思いますから。
公演期間中の感想を追っていても、「これは何を見せられたんだ?(褒めてる)」的なものが多くて、いやもう、たしかにそう表現するしかないよな、と。
ここから先、なに言ってるか分からないような書き方をしていきますが、そういうもんだと思って読み進めて下さい。

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パートのシフトを変更してほしい、ただそれだけのことのために、重要そうなことがまるで重要ではないかのように扱われたり、かと思えば、まるで重要ではなさそうなことがあたかも重要であるかのように大騒動を引き起こしたり。
壊れたキッチンの水道、墓石のかけら、鍵のかかったシフト表、紐の秘密、味は美味いが不味いナポリタン、几帳面の几、ロマネコンティ…。
さまざまな伏線が回収されたりされなかったり、回収したと見せかけてそのまま何処かへ放り投げられたり。
とは言え、ただただ荒唐無稽なお話…というわけでもなく、観終わったあとにはとても重要なことが心に残ったような、けっしてそうではないような。
最初の観劇のあと、別ブログの方には「ドーナツの穴を腹いっぱい食わされたような」と感想を書きましたが、その感想が千穐楽を観終えたいまでも揺るがないまま、そんなお芝居でしたね。

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そんななか、主演の池谷さんを筆頭に、ひと癖もふた癖もある先輩方に囲まれながら、歌穂ちゃんの存在感はけっして引けを取らなかったんじゃないでしょうか。
歌穂ちゃんの演じたメグミは、市ヶ谷の大学に通う大学生。
ハルコ(池谷さん)と同じアポロマート駒沢店でバイトをし、ハルコ行きつけの喫茶店のマスター(大堀さん)の一人娘であり、そしてバイト先の綾瀬店長(加藤さん)とは不倫関係にある…という、オタクとしてはちょっとソワソワする感じ。
ちなみに、綾瀬店長がメグミとの関係を「私は存分に楽しませてもらってます!」と何度も連呼するんですが、そのたびに若干モヤモヤしたというか、殺意が湧いたというか。

そんなメグミの役どころは、ハルコのシフト変更のため、叔父である二郎(吉田さん)を地下牢から脱獄させて代わりにシフトに入ってもらおうと、四国を全部言えないというハンデを背負いながら東奔西走し、最終的には脱獄プロジェクトチームと開放計画委員会をフリー音源の力によって合併させるという…
ね、なに言ってるか分かんないでしょ?
とにかく、起承転結(という概念がこのお芝居に存在したかどうかも怪しいですが)の転から結へと向かうきっかけを作ったキーマンであり、というかそもそも、二郎叔父さんが地下牢に閉じ込められるきっかけを作ったのもメグミだし、なんだかんだこの物語で一番の重要人物なのでは?

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そんなメグミ演じる歌穂ちゃんですが、見せ場となる場面もいくつもありまして、まずは前半、ハルコの代わりに号泣するシーン。
舞台上にひとり残ったメグミが、ただただ号泣するだけのシーンで、他の出演者がだれもいないという状況もあって、まさに歌穂ちゃんの独壇場。
とくに4日のマチネ(11公演目)では、号泣に備えてストレッチをしているときにわりと大きめの音で関節がポキポキ鳴ってしまって、その時点で客席もちょっとクスクスしてたもんだから、それでスイッチが入っちゃったのか、自分が見た中では一番クセの強い大号泣っぷりで、大立ち回りを見せてました。
客席の笑い声も、他の公演と比べて一段と大きかったんじゃないかしら。

それにつられて、なのか、この回はそういう感じにしよう、という打ち合わせがあったのか。
マスターがメグミの不倫に対して「それもいい」と言いながらカウンターの電話を弄るシーンもやたらクセが強かったですし、マスターと沢谷常務(TOBIさん)が「せーの、ポン!」と「スリー、ツー、ワン、ジャン!」で言い合うシーンなんかは、お互い思わず吹き出しちゃったぐらい、自分が見たなかではこの公演が一番自由度が高かったような気がします。
そういう自由な演技の求められる空気のなかで、歌穂ちゃん自身も自分の見せ場をしっかり楽しんで演じていたのが、とても頼もしかったですね。

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そしてもうひとつ、やはり個人的なお気に入りとしては、「愛媛県!香川県!高知県!…ん~~」と、徳島県を思い出せないもどかしさを拳に乗せて、媚びへつらう二郎叔父さんに左フックをお見舞いするシーン。
二郎叔父さんから「四国に行ってトクしました、みたいに覚えればいいんじゃないかな」と徳島県の覚え方を伝授してもらい、ひとつ賢くなったメグミが脱獄プロジェクトチームと開放計画委員会の目的が同じだという事実を突き止め、敵対するこの二つの組織を合併することを閃くシーンは、いま思い出しても鳥肌が立つ…なんてことは特になく。
うん、これまた自分でも書いててよく分かんないです。
でもホント、最初から最後まで、歌穂ちゃんの表情筋がとにかく暴れまくってて、いわゆる「顔面の煩い」演技を随所に堪能することができました。

ハルコがリーダーに相応しいか見極める歌穂ちゃん。
マスターと口げんかする歌穂ちゃん。
自分が出した反吐をビニール袋に入れて持ち歩く歌穂ちゃん。
福利厚生を考える歌穂ちゃん。
店長の奥さんの手料理に嫉妬する歌穂ちゃん。
セーラー服姿の歌穂ちゃん。
椅子と柔道の意味が分からない歌穂ちゃん。
ポケモンクイズを仕掛ける歌穂ちゃん。
フリー素材の音源を高々と掲げる歌穂ちゃん。
アメリカ留学を決意する歌穂ちゃん。
ハッピーバースデーを歌う歌穂ちゃん。
まだまだ他にも書ききれないほど、出演していた場面すべてにおいて、その存在感を舞台上で如何なく発揮していたように思います。

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冒頭でも書いたように、ここまで書いても点と点がまるで線で結べないストーリー。
4回観て、さらに物販で購入した台本もしっかり読んだうえで、それでもいまだに咀嚼したまま飲み込めてない部分がたくさんあるので、上手く説明できないんですよ。
あえて無理やりまとめると、「重要そうな事柄は実はたいして重要ではなく、重要でなさそうな事柄こそが実は重要なんだ」とか、そんな感じかなあ。

物語冒頭の「生きている人間が結局は一番怖い、って話になりますね」というセリフ。
劇中盤でやたら仰々しく2回繰り返された「我々は時の壁を超えることはできないのだ!」というセリフ。
そしてラストシーン、7年前の事件の真犯人であるハルコが自ら地下牢獄へ身を投じ、獄中で呟いた「それがどんな事件だったのかは、さして重要じゃない、そう、これからもずっと」というセリフ。
まるで雲をつかむような数々のセリフの中で、指先にわずかに感触を残していったこの3つの言葉を繋いだときに、ぼんやりとなにかが見えてくるような…
いや、おそらく、それすらも重要なことではないのかもしれないですね。
(と、そういえば4年前の「また来てマチ子」は時の壁を超える物語だったなあ、なんてことを独り言ちてみたり)

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というわけで、こんなにも素敵な作品と出会わせてくれた歌穂ちゃんに、そして、歌穂ちゃんがこんなにも素敵な作品に出会えたことに、心から感謝します。
セリフを覚える、それだけでも一筋縄ではいかないようなこの作品と、歌穂ちゃん自身がどう向き合ったのか、歌穂ちゃんのブログがいまから待ち遠しいですね。

主演の池谷さんはじめ、大堀さん、加藤さん、吉田さん、TOBIさん、そして何より、作・演出のブルー&スカイさん、本当に素敵なお芝居をありがとうございました。
歌穂ちゃんがデザインしたTシャツの似顔絵に対するツイッターでのやり取りや、時折流れてくる集合写真の雰囲気を見ても、きっとあたたかくて楽しい座組だったんだろうなあ、というのが伝わってくるようでした。
可能であれば、どこかで稽古の様子だったりを見られないかなあ、なんて贅沢な願望を勝手に抱いております。

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そしてまたいつか、歌穂ちゃんに素敵なお芝居の仕事が訪れますように!



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