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私立恵比寿中学5thフルアルバム『MUSiC』絶賛発売中! [エビ中]

私立恵比寿中学5thフルアルバム『MUSiC』が、3月13日にめでたく発売されました!

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とはいえ、実はまだCDそのものは手に入れていないんですけど、いままでであれば「CD買うまで我慢しよう…」となっていたのが、今回ばかりは我慢できずに、配信解禁となった13日の0時きっかりにダウンロードしまして。
もうすっかり絶賛ヘビロテ中ですよ。
前作『エビクラシー』というあまりに高いハードル設定に、ほんのちょっとだけあった不安も、完全に吹き飛ぶぐらいの素晴らしいアルバム。
ということで、10周年イヤーの幕開けに相応しい、現在進行形のエビ中の魅力がすみずみまで行き渡った12曲を、自分なりにひとつずつ感想でも書いてみようかと。
いつも通り、専門的な話はちんぷんかんぷんな平凡オジサンの感想文ですので、ご了承を。


M01:Family Complex
エビ中ファミリーにはすっかりおなじみとなった岡崎体育さん、とはいえ、楽曲提供はサドンデス以来2曲目なんですね。
10年目のスタートラインに立ったエビ中の、まさに名刺代わりのような一曲。
歌詞の中にメンバーの名前が入れ込んであったり、歌割りも含め、「ファミリー目線から見たエビ中」を強く意識したような印象が強いです。
今回はいままでのアルバムと違って導入インタールードがないんですが、この曲自体が二段構えの構成になっていて、前半部分がインタールードの役割を担ってるのも面白い。
ちなみに略称は「ファ」、というのが岡崎体育さん公式呼称らしいです。


M02:イート・ザ・大目玉
去年のファミえんテーマソングで、自由へ道連れと共に2018年のエビ中をリードした曲。
1曲目「Family Complex」のアウトロが短いというのもあって、息つく間もなくイントロに入ることで、より高揚感が高まる感じがしますね。


M03:明日もきっと70点 feat.東雲めぐ

「愛」が繋いだだけの企画。私立恵比寿中学と"一曲メンバー"『東雲めぐ』に託す世界
Vtuber東雲めぐさんとのコラボだったり、tiktokの公式アカウント作ったり、そのときの流行を素早く取り入れる姿勢は、相変わらず抜け目がないと言いますか。
先日のフリラで早くも披露されましたし、初見の人を引き付けるには最適のポップチューンに仕上がってるのは、さすがさつきさん、といったところでしょうか。
MVも可愛いくて◎。
いつかはライブでのコラボも見てみたいですね。


M04:踊るロクデナシ
エビ中史上最年少となる、18歳のMega Sinnosukeさん提供曲。
じつはこの曲だけが、今回のアルバムで唯一上手く自分の中で消化しきれてないというか、いまだにパッとメロディーが浮かばないぐらい、まだ耳に馴染んでないというか。
好きとか嫌いとか良いとか悪いとかじゃなくて、いままで自分が触れてきた音楽文化の中にはない楽曲なんで、感想を言葉にするのが難しいだけだと思うんですけどね。
曲に悪い印象はまったくないんですよ。
ライブで聴いたらどうなるんだろう、という興味の方が強いですね、いまは。


M05:曇天

アルバム発売発表後、最初に公開された収録曲ということで、真っ先に出すならこの曲!という運営の期待を背負うのも納得の、素晴らしい名曲。
以前のブログで、主人公の女の子を「恐ろしい」などと書きなぐってしまいましたが、何度も聴いていくうちに、ビターなんだけどけっして悪くない後味に、ストンと落ち着きました。
2番サビの歌詞「青春にとじこめないで」が、"閉じ込めないで"ではなく、"綴じこめないで"だと分かったのも、印象を変化させた要因なのかも。
やっぱり歌詞はちゃんと読まないとダメですね。


M06:でかどんでん

ファミリーからの扱いがなかなか不憫なシングル曲ですが、曲そのものはホントに悪くないと思うんだけどなあ。
6人体制初のシングルという期待感だったり、MV公開前の妙な煽り方だったり、自由へ道連れというとんでもないライバルが直近にリリースされたりと、外的要因で本質の部分が正しく評価されてない感じがして。
曇天からの流れも、個人的には好きなんですけどね。


M07:BUZZER BEATER

年末に配信開始、クリスマス大学芸会でも歌われたんですが、年が明けてからはエビネギやFCイベントでも披露されなかったせいか、なんとなく印象の薄かったこの曲。
自分がまだ1回しか現場で聴いてないってのもあるんでしょうけどね。
アイマネやYELLにも通づるような応援ソングですが、この系統の楽曲がアルバムに入るのはなかなか珍しいんじゃないでしょうか。
クリスマス大学芸会はDAY1しか行けませんでしたから、イントロ「wow wow...」のシンガロンをじつはまだ未経験なんで、春ツアーで聴けるのを楽しみにしてる一曲。


M08:日進月歩
初披露されたのが2017年の春ツアーですから、2年近くの時を経てついに音源化。
アルバム発売の前段階では、一番楽しみにしてた曲ですね。
ライブでさんざん歌い込んできてからのレコーディングになりますし、安定感も完成度も、このアルバムの中ではやっぱり群を抜いてる感じがします。
あと、歌もそうですけど、オケもライブで聴いてたのとはずいぶん変わって、ちゃんと音源化されてるな、というか、いい意味でキレイにまとまってる印象。
特に落ちサビ前からアウトロにかけてが最高に好きです。


M09:星の数え方
アルバム聴いた人の感想をざっくり漁った感じだと、この曲が一番人気でしょうか。
誘惑したいや、フユコイ、全力ランナーの系譜にならぶ胸キュンソングですね。
「女性シンガーソングライターの曲っぽい」ってのが最初の印象かなあ。
一回聴いただけで口ずさみたくなるぐらい、個人的にはすごく好きなメロディラインで、カラオケで上手に歌えたらメチャクチャ気持ちいいだろうなー、なんてことを思ったり。
ライブでの振り付けも気になりますが、できればフユコイみたいな、歌唱集中型のパフォーマンスだったらいいなあ。


M10:COLOR feat.ももいろクローバーZ
エビ中放送部で「たむらぱんさんにしては可愛らしい曲」と真山が評してましたが、たしかにいままでの提供曲とは異なるテイストで、でもしっかりエビ中さんの良さを引き出してるような、そんな曲じゃないでしょうか。
いままでの提供曲は歌詞もわりと普遍的なものでしたけど、この曲に関してはエビ中を強く意識してるように感じると言いますか、ここまではっきり寄り添ったようなリリックは、初めてなんじゃないかな。
10年の歩みと、この先ずっと続くであろう道と、メジャーデビュー直後から節目節目でエビ中さんを楽曲で支えてきたたむらぱんさんだからこそ書くことのできる、アルバムのクライマックスを飾るに相応しい一曲。


M11:シンガロン・シンガソン

そしてそこからのシンガロンが、なんだか涙が止まらなくてね。
武道館での6人再出発の曲ということや、COLORからの流れもあって、転びながら泣きながら悩みながら悔みながら、それでもこれからのエビ中は6人で進んでいくんだ、っていう意志を感じるような歌詞はねえ、もう、ズルいよ。
6人での再録だから、ということではなく、既存曲でいちばん新鮮に感じました。
ちなみに、前回のブログで「この曲をラストに持ってくるのがこのアルバムの真骨頂」とか書いたのは、自戒の意を込めて黒歴史として残しておきます。


M12:元気しかない!

ということで、まさかのサプライズ。
いや、たしかに12曲って言ってたけども、発売当日まで隠しとくのはさすがに反則だわ。
しかも、クドカン×港カヲル×ニューロティカって。
最近の楽曲傾向や、『MUSiC』というアルバムタイトルもあって、楽曲特化のグループになるんじゃないか、とか、永遠に中学生というコンセプトが希薄化するんじゃないか、とか、そんな不安に中指ぶっ刺すような素晴らしい締め括り。
これがエビ中!なんですよ。



ダウンロードして最初に1周聴いたときは、インタールードもないですし、いろんなジャンルの音楽が息つく間もなく襲ってくるもんだから「なんて疲れるアルバムなんだ…」って思いましたけど、それぐらい多岐にわたる音楽が詰め込まれたこのアルバム。
『MUSiC』という挑戦的なタイトルも、ナタリーのインタビュー(そんなこんなで10周年 これがエビ中の「MUSiC」)で真山さんが「アイドルだからこそ言える」と仰ってましたが、アイドルだからこそ、というよりも、エビ中だからこそ臆することなく胸を張って掲げることのできるタイトルなんじゃないかしら、と思います。
10年というひとつの区切り、そして6人での出発。
歩んできた歴史という流れに乗りつつ、新しい方向へと舵を取るのは決して簡単なことではないと思いますが、この『MUSiC』はそこをちゃんと消化してるように感じます。

…なんて小難しいことは別にして、ホントに良いアルバムだと思いますよ。
この『MUSiC』に限らず、過去のどのアルバムも、多ジャンルの楽曲が詰め込まれた素晴らしいアルバムなんですが、そのどれとも似ていない、まさにいまのエビ中を表現するに相応しい12曲が詰め込まれてるんじゃないでしょうか。
豊富な楽曲を抱えるグループ、でもあり。
永遠に中学生、でもあり。
変わらないようで、少しずつ変化しつつ、でも変わらない。

このアルバムが私立恵比寿中学開校10周年の号砲となって、この1年、6人が全力で勢いよく駆け抜けて行けますように。




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コメント 2

さだまさと

レビューありがとうございます。

自分もブログでアルバムについて書こうと思っていますが、実はこのアルバムで一番気に入ったのが「踊るロクデナシ」でした。バックの音数が少ない都会的なファンクで、気怠いボーカルがいいなと感じました。

音楽趣味の来歴が違う人たちがエビ中というプラットフォームに集まって、彼女たちの多様な音楽に触れて一緒に盛り上がるというのは、なんだか面白いですね。

ちなみに、「でかどんでん」と「シンガロン・シンガソン」がアルバムの中でぴったりハマっていて、こんないい曲なのかと改めて感じました。
by さだまさと (2019-03-16 01:03) 

あとむ

レビューなんて大したもんじゃなく、ただの感想文になっちゃいましたが笑
エビ中さんの音楽聴いてると、異文化コミュニケーションと言いますか、自分の中になかった音楽文化に触れることができるので楽しいです。
既存曲がアルバムに入って新鮮に感じるのは、もともとの音楽の質が良いからなんでしょうね。
エビ中音楽チームの仕事には感服します。
by あとむ (2019-03-16 07:26) 

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