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秋空と松虫と音楽のつどい 題して「ちゅうおん」2018 [エビ中-ライブレポ]

昨日は秩父ミューズパークで「エビ中 秋空と松虫と音楽のつどい 題して"ちゅうおん"2018」が行われました。

去年に続き、2回目の開催となったちゅうおんですが、前回は諸事情により参加できなくて。
ペンライトもコールも禁止、全席着席指定という、開催が発表された時点からこれは楽しみなイベントになるぞ…と思ってただけに、ホントに悔しい思いをしたんですが、今年は無事参加できることに

なると思ってたんですが。

3日前ぐらいから急激に体調を崩しまして。
去年の話を聞いてると、夜になるとかなり冷えるみたいですし、さらに天気も良くないという予報で、しかも帰りは東京から夜行バス等々…。
この体調で秩父まで行くのはかなり厳しいな…なんて思ってたんですが、さすがに2年連続で干したりしたら、秩父ミューズパークの生霊と化してしまいかねないので、ポカリ飲んで、葛根湯飲んで、スウェット着て、毛布にくるまって、限界ギリギリまで体温上げながら寝たら、当日朝にはだいぶ回復。
もうね、気合ですよ。
人間、その気になれば一晩で風邪治るんすね。

秩父ミューズパークへは、東京駅からのツアーバスで。
道中、ちょっと事故渋滞につかまったりして、ファミえんの悪夢がチラッと頭をよぎりましたけど、ほぼ予定通り、なのかな?15時40分ごろには会場到着。
乗ったら乗りっぱなしってのはラクで良いね。
ファミえんのツアーバスみたいに、去年の映像とか流してくれたらなお良かったかもなー、なんてことは思いましたけど笑

現地は天気予報を覆すほどの好天、というか、暑いぐらい。
早々に物販購入も済ませて、知り合いの方々とご挨拶。
みんな口々に「体調大丈夫?」って心配してくれるのがありがたいなあ。
入場を待つオタクの方々も、ライブコンセプトのせいなのか、ホールツアーやファミえんのときに比べると心なしか大人しい感じ笑
怪しげな雨雲と、徐々に傾く夕陽と、次第に大きくなる虫の音を背に、いよいよ入場。

座席はO列34番。
会場はすり鉢状でステージを見下ろす感じですし、座席もホールのそれと比べると簡易的なものなので、距離感的にも見易さ的にもホールの15列目よりは良い感じかな。
開演待ってる間に、首筋に虫が止まったりして、おお、なんかちゅうおん感出てきたなあ、なんてことを考えてたら、いよいよステージにエビ中バンドのみなさん登場。
ひと呼吸おいて、エビ中メンバーもステージに登場。

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まさかのエビクラシー衣装。
テレビの歌番組では何度かこれ着て歌ったことあったと思いますけど、ライブで着るのは初めてなんじゃないかなあ。
少なくとも自分は、初めて見ました。
もうなんか、この時点でちょっと涙腺ウルウル来てたんですが、1曲目が

M01:星のかけらを探しに行こう Again(福耳)

20年前に、杏子、山崎まさよし、スガシカオの3人で結成されたユニット、福耳のカバー。
いやもう、こんなん、青春ど真ん中やん。
正直、音楽に関してはかなりの偏食なので、日本のミュージックシーンに対する知識量は、日本の首都がどこにあるかも分からないような大学生並みなんですが、そんな自分でもさすがにこれは知ってる。
歌い繋いでいくメンバーの声に耳を傾けていたんですが、なにより驚いたのが柏木さん。
いや、もちろんその歌唱力は知ってましたけど、最初のパートの第一声から一気にトリハダ立つぐらい素晴らしかった。
ダンスを封印して歌に全振りしてるからなのか、タイヨウのうたの舞台経験なのか、とにかく今まで自分の記憶の中にあった柏木さんの歌声と比べても、段違いにレベルアップしてるんじゃないだろうか。

M02:summer dejavu
M03:シンガロン・シンガソン

ちゅうおんは全曲バンドアレンジってことで、歌い始めるまで何の曲か分からないことが多かったんですが、このシンガロンも最初はまったく分からないぐらいのアレンジで。
でも、エビ中の曲はもともと音楽的な楽しさも大きいから、アレンジ変わっても面白いですね。
そして、アレンジが変わってもしっかり歌い上げるメンバーの技量も素晴らしい。

M04:紅の詩
M05:スウィーテスト・多忙

冒頭でも書いたように、ペンラ・コール禁止、全席着席というライブなんですが、みんな律儀なのか、曲の最中も微動だにせずに聴いてて。
もちろん、それはそれで良いんですけど、もうちょっと音楽に乗っても良いんじゃないかと。
この多忙とか、後半の響とか、メンバーが煽るように手を振ってるときなんかは、同じように手を振ってもいいような気がするんですけどね。

M06:スーパーヒーロー

スーパーヒーローのアレンジも良かった。
良かったんですが。
ちょっと一個だけ残念だったのが、柏木さんの落ちサビ「まだまだ負けない」のあと、ギターの入るタイミングが思ったより早くて、もう一拍でいいから余韻が欲しかったかなー。
柏木さんの歌声にかなり心を奪われてただけに、余計にそう感じてしまいました。

そして、ここからは去年もあった、メンバーごとのカバー曲ブロック。
まずは、身長が2mm縮んだらしい真山から。

M07:三国駅(aiko)

エビ中の中ではわりと力強い歌声パートの多い真山さんですけど、こういう柔らかい曲調の方が声質の良さが出るような気がしますね。
真山自身も、メンバーの中ではいちばんリラックスして歌ってたんじゃないかな。
普段のホールライブでは滅多に見ないぐらい楽しそうでしたし笑
安定感が増してるのもあるんだろうけど、遊びというか、いい意味での余裕が感じられるようなパフォーマンスでした。

M08:僕が一番欲しかったもの(槇原敬之)

去年はスピッツ歌ったみたいですけど、今年は槇原ってことで、彩ちゃんの声と男性ボーカリストの曲がすごく合うんだろうなあ。
山崎まさよしの「One more time~」とか、すごく合いそうな気がする。
そして、彩ちゃんの感情の表現の仕方が、これまたGEARの舞台経験もあるんだろうけど、言葉のない演技を重ねてることで、言葉そのものに頼るのではなく、いかに感情をそこに乗せるかという点において、ホントに素晴らしくなってます。

M09:マリーゴールド(あいみょん)

去年は椎名林檎の「歌舞伎町の女王」でちゅうおんの話題をすべて掻っ攫って行った美怜ちゃんですが、今年も良かったと思います。
個人的には、あまり聴いたことないような歌い方というか、原曲の曲調もあるんだろうけど、美怜ちゃんて子音を強く出すイメージなんですけど、どちらかというと母音を強く出すような歌い方に聴こえて。
与えられた課題をしっかり自分のものにする美怜ちゃんらしいなあ、なんて思ったり。

M10:エイリアンズ(キリンジ)

今回の中ではいちばん意外な選曲。
エビ中のりったんからは想像できないですけど、普段のレッスンを見てるスタッフ陣には確信があったんだろうな。
けっして器用ではないわりに、やらせてみたら意外と何でも出来てしまうあたりが、りったんの強みですかね。
美怜ちゃん同様、合う合わない以上に、新しい武器を手に入れるための、スタッフからの課題曲だったんじゃないかなー、なんて。

M11:やさしい気持ち(Chara)

はい、そして、もうね、今年のちゅうおんのハイライトはこれですよ。
ぽーちゃんの歌うCharaなんて、想像しただけで脳から幸福ドーパミンが大量に排出されそうな感じなんですけど、歌い出しから会場全体がやさしい気持ちに包まれて。
最初はちょっとCharaに寄せてるかな?と思った歌声も、1番サビあたりからしっかり小林歌穂のものにしてましたし、ホント、さすがです。
そして歌声も然ることながら、歌詞もなんだかマチ子を連想させるような雰囲気もあって、会場にいた人間ひとり残らず、小林歌穂の世界に引きずり込まれてたんじゃないでしょうか。
止まらなくなっちゃうんでこの辺りにしときますけど、ホント、小林歌穂さんなんすよ…。

M12:Lemon(米津玄師)

ソロ大トリはひなちゃん。
歌唱力に関しては、先述のように言わずもがななんですけど、ソロで、普段歌ってない曲を聴くと、より一層その凄さが際立つというか。
タイヨウのうたでジャニオタさんたちから絶賛されてるのを見たときは、「エビ中のエースを舐めてもらっちゃ困るなあ」なんて謎上から目線で思ってたんですけど、この日の歌声聴いて、普段から聴いてる自分でさえも、「なんやこの子…スゲエな…」って思うぐらいですし。
ちょっと手が付けられなくなってきた感ありますね。

そして日は落ち、後半へ。

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M13:日記
M14:全力☆ランナー
M15:YELL

全力ランナーはダンス曲のイメージがあって、歌だけで表現したらどんな感じになるんだろうかと思ってたので、ここで聴けたのは良かったなあ。
アレンジもすごく良くて、原曲の疾走感とは一味違う、ゆったりと流れるような雰囲気。
そして去年に引き続いてのYELL。
去年と違うのは、ぁぃぁぃパートの多くをぽーちゃんが引き継いでいるという点。
それを思って改めて去年の音源聴いてみると、なんかいろいろグッときますね。

M16:靴紐とファンファーレ
M17:感情電車

今年のちゅうおんハイライトその2。
靴紐はアレンジはもとより、バンドサウンドそのものが素晴らしくて、この日披露された曲の中では一番好きな感じでしたね。
そして、なんと言っても感情電車。
いつもにはないイントロからの歌い始めといい、よりポップにアレンジされた曲調といい、バックステージの照明効果といい、なによりもエビクラシー衣装で歌ってるっていうのが、ガンガンに涙腺を刺激してきまして。
いっつも泣いてるんですけどね。
ただ、2番終わりの間奏で全員が肩持って連なるところで、りったんがそれを忘れてて慌てて列に加わってた姿に、思わず笑っちゃいましたけど笑
この日も最高の"その空"を頂きました。

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M18:朝顔
M19:若者のすべて(フジファブリック)

再びカバー曲。
今年のちゅうおん開催前に、「ちゅうおんで歌ってほしいカバー曲」みたいなTLの中でもけっこう名前が挙がってた曲でしたし、曲紹介のときにも客席から感嘆の声が上がってましたね。
サビで1人が歌ってる間、残りのメンバーがコーラス、というのが新鮮だったなあ。

M20:響
M21:I’m your MANAGER!!!

今回のエビ中曲の中では、アイマネは意外な選曲。
ただ、せっかくのバンドセットですし、しっとり系だけじゃなく、こういう明るい曲をバンドサウンドでやるっていうのも、たしかにひとつの醍醐味ですね。
さっきも言いましたけど、響の手振りだったり、アイマネの落ちサビ手拍子とか、やっぱり欲しかったんじゃないかなー、なんて。

M22:まっすぐ
M23:約束

個人的には、バンドアレンジの中では、まっすぐだけが「う~ん…」って感じだったかなあ。
いや、アレンジがどうこうというより、あまりにも原曲が強すぎるというか、単純に自分が好きすぎるっていうのもあるんですけどね。
約束は、おそらく初めて現場で聴いた。
ぶっちゃけた話、ゴッドタン新規の自分にはこの曲に思い出なんかひとつもないんですけど、それでもこの曲の持つ意味はよく理解してるだけに、やっぱりエモかったなあ。
この曲がレギュラーで歌われてた頃からのファミリーの方々からすれば、あまりにも思い入れの強い曲なんだろうし、それがちょっと羨ましくもあったり。

そしてここで、メンバーから「ここから2曲はみんな立ってください」と、促される。
もしかして、あまりにも微動だにしないから痺れを切らしたんだろうか笑
こうやって臨機応変にいろいろ変えていくのも、ライブの良い所ですね。

M24:でかどんでん
M25:EBINOMICS

そして、まさかのでかどんでん!
ていうか、アレンジめちゃくちゃカッコエエ!
原曲の扱いがなかなか悪いんですけど、やっぱり説明不要で盛り上がる曲だと思いますし、これを機に、またどんどんライブでもやってほしいんですけどねー。
EBINOMICSは、出番がなくて所在無さげなぽーちゃんが、ステージうろちょろしながらバンドさんのところにちょっかい掛けに行ってたのが、むちゃくちゃ微笑ましかったです。
そして、立ったところでやっぱりどうしたらいいか分からずドギマギするファミリーも、微笑ましかったです笑

M26:蛍の光

最後は蛍の光で〆。
アカペラだと、6人の声がそれぞれちゃんと際立つし、全員の声をしっかり聴き分けられつつ、それでいてユニゾンの心地よさもあって、ホントに凄いグループだなあ、と。
改めて、素敵なエビ中バンドのみなさんに囲まれて、愛される理由がここにあるんじゃないのかなあ、なんて。

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今回初めて参加したちゅうおんで、"いつもとは一味違ったライブ"というコンセプトは、どこか使い古された言葉ではあるけど、それでも、この日は確実にいままでとは全く違うライブを見せてくれたエビ中さん。
もう何十回も見てるはずなのに、初めて目の当たりにしたときのような、そんな衝撃すら感じるようなライブだったように思います。

幸いにも天気も良かったですし、気温も、事前に脅されてたほど寒くもなく。
とはいえ、前日まではけっこう雨も降ってて、校長も「寒い寒い」言うてましたから、ホントに天気次第で環境は大きく変わるだろうことを考えると、かなり運が良かったんだろうな。
まあ、天気に関しては運次第なとこありますけど、それもまた野外ライブの醍醐味ですから。
その辺りのリスクを考慮しても余りあるほどのロケーションだったと思いますし、もし来年もあるなら、ぜひまた秩父ミューズパークでやってほしいですね。

ちなみに、このライブの音源がファンクラブ限定で発売されるみたいですけど、去年みたいにソロのカバー曲は入らないのかなあ。
ぽーちゃんの「やさしい気持ち」は、現場に来られなかった人にもなんとかして聴いてもらいたいんだけどなあ。
ただ、そこは大人の事情とかあるかもしれないですし、そもそも、去年も思いましたけど、全部を全部パッケージにする必要はなくて、やっぱり現場行った人だけが楽しめるコンテンツってのも必要だと思うのでね。
って、行けなかった去年ならともかく、今年自分が言っても説得力ないでしょうけど笑

やっぱりダイジェストでもいいから、黒虎とかで動画出してほしいなあ…。



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さだまさと

ライブレポ、ありがとうございます。昨日の素晴らしいライブの思い出が蘇ります。

「CHARAさんの……」と聞こえてきた瞬間に「CHARAさんの曲は絶対にぽーちゃんに絶対合うセレクトだ、なんで今まで気付かなかったんだ」と思いましたが、実際の歌声はこちらの期待を上回る感じでしたね。本当に、小林歌穂さんなんですよね……

個人的には、中山さんのちょっと跳ねるような歌い方が、ぽーちゃんと好対照をなしていて、凄く良かったです。同学年で同期の二人が、全然違う個性をそれぞれに磨いていく姿に、エビ中って本当に良いなぁとしみじみ思いました。

あと、きょねん安本さんが歌ったのは「コブクロ」ではなく、「スピッツ」だったような気がします。
by さだまさと (2018-09-23 23:14) 

あとむ

ホント、中山さんの曲紹介のときから期待がどんどん膨らみましたが、想像をはるかに超える素晴らしい出来だったと思います。
歌い出すまでのちょっとした"間"で、しっかりと自分の空気を作り出せるのはホントに凄いです。

カホリコの2人はそれぞれ違う自分の武器をちゃんと磨いてて、個性はまったく逆のベクトルなのに、2人揃うと最強感が出るのが、むちゃくちゃカッコイイですよね。

コブクロ→スピッツ、他の方にも指摘されました…。
やっぱり無知はダメっすね…笑
by あとむ (2018-09-24 08:39) 

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