さあ準決勝へ！

たまには、というか、むちゃくちゃひさしぶりに野球の話でも。

強化試合の頃までの白けた雰囲気はどこへやら、すっかり世間はWBC一色となってますが、なんだかんだ言われながらも見事全勝で決勝ラウンド進出！
いやー、素晴らしいですね。
仕事柄、どうしてもこの時期は忙しいので、マトモに初回からちゃんと試合を見たのはオランダ戦だけで、他の試合はだいたい7回ぐらいからしか見られなかったんですが、まあ、面白い。
高校野球のような一戦必勝の野球をプロがやると、こんなに面白くなるのか、っていうね。
オランダ戦の、お互いに試合の流れを渡さない感じとか、まさに野球の醍醐味！って感じで。

小久保監督の采配に関しても、いろいろ言われてますが、結果が出てるんだからそれが全てじゃないの？って感じもありますし。
というか、初采配だった前回のプレミア12にしても、準決勝での最後の最後の投手リレーがアレだっただけで、結果としては7勝1敗で出場チームの中では最高勝率だったわけだし、それにしては叩かれすぎじゃない？っていうのが正直なところで。
少なくとも、野手陣の選手起用に関しては、プレミア12も含めて、個人的には全然悪くないと思います。

投手陣に関しては…うーん…。
その、プレミア12のときの松井の起用法にしてもそうだけど、なんていうか、選手を信頼してマウンドに送り出してる感じがあまりしないんですよね。
ここまでの中継ぎ以降の使われ方を見てても、はっきりと自分の役割が分かってて「よし、俺の出番だ」的な感じでマウンドに上がってるのって、宮西ぐらいじゃないかなあ。
結果を出してる選手を優先的に使う、ってのは短期決戦の鉄則ではあるんだけど、それにしても役割が流動的というか。
もちろん、表に出ないだけでミーティングで意思疎通はできてる（と信じたい）んだろうけど、この先、それこそプレミア12の韓国戦のようなギリギリの状況になったときに、どうなるのかっていう不安はありますね。

1次～2次ラウンドを通じて、個人的なMVPを挙げるとしたら、坂本かなあ。
打率.450っていう数字も素晴らしいんだけど、その割にあまり目立ってないのが逆に凄いというか。
坂本クラスが主役にならずに、バイプレイヤーで地味に活躍してるってのが、チームの強さにも繋がってる気がして。
あと、ホントに守備が安定してきましたね。
いままでは球際で横着な部分があって、「宮本に何を教わったんや！」とテレビの前で勝手に憤慨してましたが、人工芝補正があるとはいえ、かなり動きが丁寧になったという印象。
セカンドの菊池が異次元なだけに、ここでもあまり目立ってないのが少し可哀想ではありますが。

ていうか、菊池の守備はホントヤバいね。
守備範囲の広さはもちろんだけど、追いついて止めるだけじゃなく、そこからさらにランナーを刺せるスローイングの速さと正確さがハンパじゃない。
「捕ってから投げるまでが早い」とかいうレベルじゃなく、むしろ、スローイングに必要な動作を2つぐらいすっ飛ばしてんじゃねえかってぐらい。

さて、そんなわけで、22日はいよいよ準決勝。
相手がどこになるのかまだ分かりませんが、先発が誰になるのかってのも気になるところで。
ここまで来たら奇策もクソもないでしょうけど、ここまでの投手起用を見る限り、準決勝が菅野で決勝が千賀ってのが最有力っぽいですね。
個人的には、武田とかハマりそうで面白いと思うんですが・・・。

まあ、どこが来ても厳しい試合になるのは間違いないですし、今度こそ本当に負けたら次のない戦いですから、悔いのない、素晴らしい試合を期待してます！