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また来てマチ子の、愛をもう止めないで [エビ中]

10月17日から赤坂RED/THEATERで上演されてました、小林歌穂さん主演舞台「また来てマチ子の、愛をもう止めないで」が、昨日無事に千穐楽を迎えまして、全12公演を無事に走り抜けました。
自分は先行販売では21日のチケットしか取れなかったんですが、先週の土曜日にも昼の部、夜の部ともに当日券をゲットして、計3回観劇。

いやもうね。
本当に素敵な舞台でした。

あ、いちおう、現時点で追加公演の発表もないですし、おそらく円盤化もないだろうという前提で、ネタバレ全開のブログになりますんでご注意ください。

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ざっくりストーリーはこんな感じ。

タモツとカオリが結婚して3人家族となった町山家。
マチ子がいつものように恋煩いをして家に帰ってくるが、その相手は名前も顔も知らず、自分を励ます声を聞いただけだという。
そして、よくよく話を聞いてみると、その相手はじつは酔っぱらったタモツだった。
なんとかマチ子が傷つかないように、その恋を諦めさせようと画策するタモツ、そしてそれに巻き込まれるクズ社長。
次第に収拾がつかなくなって、時の神の力を頼ろうとするも、時の神は「どんな鍵でも開けられる」という新しい能力と引き換えに、時を戻す能力が弱体化してしまう。
あえなくマチ子は失恋してしまうが、そこに、異世界のタモツが大将の酒屋のビールサーバーを改造して造ったという、大将の姿をしたアンドロイドが現れる。
マチ子はそのアンドロイドを大将の"将"から「ショウショウ」と名付け、失恋の傷を癒すため、ペットとして町山家に招き入れる。
そんな中、思い込みの激しさとタイミングの悪さから、タモツとケンカし、再び家を出て行こうとするカオリ。
今度はマチ子とクズ社長がカオリを引き留めるべく奔走するが、人情というものが理解できないショウショウは「マチ子の苦労する姿は見たくない」と、タモツとカオリを別れさせようと暴走を始める。
町山家をコントロールしてマチ子、クズ社長、タモツを家に閉じ込め、カオリと隔離し、しまいには核ミサイルを発射して人類滅亡の危機に。
しかし、「どんな鍵でも開けられる」時の神の能力によって、二人は再び出会い、さらに力を取り戻した時の神によって、アンドロイドが造られる前まで時間を戻そうとするクズ社長。
ところが、マチ子は我が子のように可愛がっていたショウショウを想い、「せっかく生まれた命をなかったものにするなんて!」と断固拒否。
その姿を見て、人情というものを理解したショウショウは、マチ子から「大事に使うんだよ」と渡されていた小銭を自ら賽銭箱に入れ、時を戻し、再び平和が訪れる。
時が戻った町山家では、大将の酒屋のビールサーバーが不調で前日酔っぱらうことのなかったタモツ、当然マチ子が恋に落ちることもなく、カオリもケンカの原因だった妊娠を打ち明け、全てが丸く収まる。
すべてを知っているのは、時を戻したショウショウだけ…。

全然ざっくりじゃなくなっちゃった笑
しかし相変わらず、土屋さんの脚本を文字に起こそうとすると意味わかんねえ…。
伝わんなかったらゴメンナサイ。

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でも本当に、笑いあり、涙あり、随所にちりばめられた伏線もしっかり回収して、何度見ても楽しめる、最高に素敵な80分の物語でした。
テレビドラマ版をちゃんと見てないと、もしかしたら理解できないかも?と思うようなネタもいくつかありましたが、「ドラマ見てない」って言う人に聞いても「面白かった」っていう答えが返ってきましたし、そこは脚本や演出、そして役者さんの力量だろうなあ。
そういや、自分の知識不足かもしれませんが、「男はつらいよ」オマージュのネタがなかったような気がしたんですけど、どうだったんだろう…?

主役のマチ子ちゃんは当然として、舞台全体のMVPはやっぱりクズ社長ですね。
前半はタモツに振り回されて、中盤はマチ子に振り回されて、後半はショウショウに命まで狙われて…、クズ社長いなかったら、町山家とっくに崩壊しててもおかしくないですからね笑
ストーリー的にも、それ以外の部分でも、一番負担の大きい役でしたし、浅見さんはホントお疲れさまでした。

そして、ショウショウ(横島の大将)の仲さんも素晴らしかった!
アンドロイドのロボット的な動きのときは「GEARかな?」って思うぐらい動きがキレキレで、なによりみなさん仰ってますが、声が本当に素敵で、けっして大声を出してるわけでもないのに、ものすごく存在感のある声というか。
あと、マチ子ちゃんのペットとしてじゃれ合ってるときは、本気で羨ましくなりました笑

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でも!やっぱり!マチ子ちゃんですよ!小林歌穂さんですよ!
21日は、前日が秋田分校だったというのもあって、生徒会長やってた歌穂ちゃんが今日は舞台に立ってる、ってだけで登場した瞬間から涙腺が緩んでしまったんですが、次第にその演技に引き込まれていって。
コロコロと細かく、時には大きく変わる表情、特に、タモツがカオリに本音を告白する場面、時の神の能力が戻って時を戻そうとする場面、セリフはなくとも表情だけで心情の変化が伝わってくるような、素晴らしい演技でした。
セリフに関しても、ちょっぴり滑舌が怪しい部分もありましたが、声色もしっかり使い分けられてたような気がします。
恋に恋する乙女モード、ショウショウに対する母性、優しさも、厳しさも、ときには狂気に満ちた感じも、見事に演じきってたんじゃないでしょうか。

そしてクライマックスの、命の大切さを説くシーン。
自分のことを思っての行動だと、悪気はないんだと、ショウショウを庇って口調激しく全員を説得するマチ子ちゃんには、見ているこっちも胸が締め付けられるような思いでした。
それまで笑いに包まれていた劇場を、言葉で、表情で、たった一人で空気をガラッと変えられる力に、歌穂ちゃんの女優としての資質を見たような気がします。
舞台が始まる前、セリフの多さに苦労してるようなブログやインスタ投稿があって、かなり心配してたんですが、実際にマチ子を演じてた歌穂ちゃんは本当に楽しそうで。
「将来は女優に…」なんていうのは、ただのオタクの自分勝手な希望でしかないんですけど、これから先も、こうして舞台で輝く小林歌穂さんを見てみたいなあと、そういう想いがより一層強くなりました。

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今回は運良く3回観ることができましたが、席がすべて下手側(I6,F5,F2)だったんで、一度ぐらい上手側からも観てみたかったなあ、ていうのも、これまた贅沢な希望で。
上手側だと、セットの影で見えなくなる部分もあったみたいですけど、ほんの少し席が変わるだけで、見えてくる役者さんの表情も微妙に変化していたので、反対側から見たときにどんな景色が広がったのか、すごく興味はありますね。
あと、最前列の席だと、マチ子ちゃんに見つめられるというサプライズ演出があったんですが、さすがにそれやられちゃうと舞台どころじゃなくなってしまうので、そこはむしろ当たらなくて助かりました笑

しかし、こうして思い返してみても、心から良かったと思える、あったかい舞台でした。
口下手だけど、カオリのことも、マチ子のことも、ちゃんと考えてくれてるタモツ
愛する人のためなら、迷惑なぐらいに自分を犠牲にするカオリ
文句言いながらも、キャパシティ越えるような依頼も引き受けるクズ社長
邪神のくせしていい人の横島の大将
最後は暴走してしまったけれど、すべてはマチ子を想っての行動だったショウショウ
時の神は…えーと、時坊は…えー…と、いつも通りで笑
そして、乗り掛かった舟からけっして降りることなく、自分の愛する人、自分を愛してくれる人を優しく愛で包み込むマチ子
登場人物の全員が、みんながみんな他人想いで、他人のために懸命に奔走してるからこそ周りが見えなくなって、いろいろトラブルは起こるけれども、つまるところは愛なんですよね。

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テレビドラマでは「恋はもうたくさんよ」と、マチ子ちゃんの恋心に振り回され。
舞台では「愛をもう止めないで」というタイトル通り、全員の愛が止まらなくなって、でも止める必要もなくて、けっきょく世界を救ったのは愛の力で。
優しさだとか幸福感だとか、時間も空間もギュッと濃縮されて感じることができたのは、マチ子の世界観の根底に流れる家族愛というテーマが、舞台の上にも変わることなく据えられていたからなんでしょうね。
またひとり家族の増える町山家に、次はどんな愛の物語が待ってるのか。

これだけネタバレしといてなんですけど、できれば追加公演してほしいなあ。
できれば映画化とかないかなあ。
できればドラマ第2シーズンとかないかなあ。
まだまだ続くであろうマチ子ちゃんの物語を、いつまでも見ていたいです。

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マチ子ちゃん、素敵な舞台をありがとう。
小林歌穂さん、お疲れさまでした!



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